2008年12月6日土曜日

my home in Paris

どういうことか、パリに住んで四年になります。

こんなに長く住むことになるなんて思わなかった。

多くの日本人がパリが好きでやってくるのに、

私はむしろパリが嫌いでした。


パリはなんか可愛らしすぎて。

気取っていて。何かよそよそしくて。

かってに、天邪鬼に、一方的に嫌っていました。





でもフシギです。

四年が過ぎて、いつの間にか自然に家について「ただいま」といえるようになりました。

少しずつ、気づかぬうちに、


好きになってきたんですねえ、この町が。

よそよそしいと思ったのに、毛布みたいにふんわり暖かかったり、

かもめみたいに自由だったり。

匂いにつられて美味しいパンを食べたり、ギャラリー巡りで面白い絵を見たりするうちに、

素直に「ここは、なんかいいなあ!」と思えるようになりました。



私のアパートはサンジェルマンデプレというところにあります。

パリの中心に近い6区。セーヌ川まで歩いて3分。

ギャラリーが立ち並ぶ一角にたつ、小さくてふるーい建物が私の家です。

5階なのに螺旋階段しかないので、ふうふう息を切らせながら登る。


まいにち、まいにち。


ずっしり重い食料品なんか持っている日には、「このやろー!」という感じですが、

でも、それも実はなんだかそれも嫌いじゃない。


0 件のコメント: