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2009年8月22日土曜日

FISHという名のビストロ

義姉夫婦がパリに遊びに来た。
四泊五日、つまり使える時間はぴったり3日間という強行軍。
一緒に夕飯を食べに行くことになっていたのだけれど、注文は「カジュアルで美味しいフレンチ」。
だいたいこういうリクエストは日本から来た友人・知人に多い。
実はこれがちょっとだけ結構面倒な注文なのだ。
だってさー。パリって物価が高いんです。
ちょっとしたもの食べたら30、40ユーロはする。
そして日本の友達はみんな、「いかにもパリっぽい素敵なお店」を期待しているので、
それなりに雰囲気もよくなくてはならない。
そして、当然肥えた舌を満足させるために、美味しいものでなければならない。

さて、今回私が選んだのはサンジェルマンにあるFISHという気取らないフレンチレストラン。
ワインリストも充実しているし、隣の店から運んでくるイタリア風の焼きたてパンが最高に美味しい。
そして、魚を料理するのがとってもウマイ。
さらに、雰囲気もきどらず、かしこまらず、でも可愛らしいので○。
最後に家から歩いて5分というロケーションで
いつもここに落ち着くことが多い。

Fish La Boissonnerie Restaurant Paris

69, Rue de Seine, 75006 Paris


予算はだいたい一人当たり40~50ユーロ。
ビストロとしてはまあ平均的な価格か、ちょっと高いほうかも。
でもここは絶対外れないです!
日本からお客様が来たときはぜひ。
現に義姉夫婦も大満足で、「次回も絶対きたい!」とのことでした!

ちなみにそれぞれ頼んだメインディッシュは
■ 私-マグロのステーキ
■ 夫-スズキのソテー、バジル風味
■ 義姉-サーロインステーキ 野菜たっぷり
■ 兄-ウサギのクリームソース

ウサギは相当おいしかったようで、感激していました。
スズキもバジルが利いていて、付け合せの野菜との相性もバッチリだったようです。

ちなみにここは要予約です。前に予約せずに突撃して、何度も断られています。






2009年2月12日木曜日

ビジュアル系本屋 assouline


パリの本屋は本当に個性的。
古ぼけた辞書のような味のある古書やもあれば、
現代的でパリッとしたビジュアル重視の本屋も結構ある。
私はフランス語が得意、とは口が裂けても言えないのでフランス語の本を買うことはあまりない。
それでも本屋巡りは結構する。

ずっとすきなのがこの写真にあるassouline という本屋。
サンジェルマン教会から Rue Bonaparte をセーヌの方に下ると左側にある。
仕事帰りにブラリと寄ることが多い。
ここは、とにかくビジュアル、ファッション系の本が充実。
読むための本、というより、見せるための本棚作りの本、というコンセプトらしい。
中も居心地の良い書斎みたいで、ちょっと薄暗くて落ち着く雰囲気。
ここでパラパラとページをめくる時間の贅沢なこと。
おあつらえむきに、ソファだってある。
しかし、見ないなー。買っている人。
どうやって経営が成り立っているのか本当に不思議なのだが、
ずっとあるので、何とかなっているのだろう。

2009年1月23日金曜日

ソルボンヌ大学にて

[ソルボンヌ] ブログ村キーワード


今日からまたソルボンヌ(Sorbonne Paris 1 pantheon)大学の非常勤講師の仕事が始まりました。
ソルボンヌで教えるのはこれで三年目。

さすがにもう緊張はしないものの、 逆に緊張しなさすぎて、事前の勉強を怠り、
授業でカバーするべきことを忘れてしまった。
でも、楽しく三時間の授業をしてきました。

今年は留学生も多いです。
コロンビア人、オランダ人、中国人、ベニン、そしてギニア。
後はみんなフランス人。
人数は少なくて、14人くらい。去年は23人ほどいたので、だいぶ少なくて気が楽。
留学生の方が英語が上手いというのが、毎年の通説でしたが 今年は逆で、オランダ人の女の子が上手いだけ。
だから英語とフランス語ミックスした授業になってしまいました。

途中で突如としてトラブル発生。
事前に大学に頼んで、ケーススタディに使う資料を人数分コピーしてもらっていたのですが、
何かの手違いで学生に渡っていず。

さすが、フランス、あんなに念を押しておいたのに、テキトウすぎる。
それがないと授業が進められないので、本当に困ってしまった。
すべての予定が狂ってしまうではないか~。
ディレクターに電話して、<どうなってんの!>と言ったら
彼もあわてて、どこかにあるはずだ!と言う。

そんなこといってもどこにもないので
結局もう帰ろうとしていたコンピューターラボのおじさん職員をとっつかまえて
何とかプリントアウト。

ところが今度はプリンターに一枚も紙がない。
しょうがないので、学校のはじにあるコピー機までダッシュして
紙をもってきて、何とか入れて。またプリントアウト。
全員にはいきわたらないけど、二人に一人はいきわたったから何とかなった。
やっと授業再開。

しかし、紙もないって何?
何でコピー機は使えないの?
プリンターも古い。
黒板も傷だらけ。
フランスの大学ってほんとしょぼい。
仕方ないか、学費だただからなー。
それにしても一応は天下のソルボンヌだよ。
フランス最古の学校だよ。
とはいっても私のキャンパスは人気のパンテオンじゃなく、
郊外キャンパスだけど。


だからかな・・・?しょぼいのは。
来年はパンテオンにしたいものだ。



それにしても、三時間しゃべりっぱなしって。


あー、楽しかったけど、ほんと疲れたー。

2009年1月18日日曜日

Skate in hotel de ville

ソルドに行こうとマレ地区に向かっていて、市庁舎(hotel de ville)の前を通ると、パリの冬恒例の仮設スケートリンクができていた。凍えるように寒いこの時期、エクササイズとはほどとおい生活の中で、なんかここだけ、アクティブな空気に包まれている。
青い空の下、笑いながらスイスイと楽しそうに滑る人々を見ていたら、どうも羨ましくなってきた。
「やってみたいなあー」というと夫も「じゃあやってみようかー」と軽くうなずく。
しかし二人とも二十年ぶり。
果たしてできるんだろうか。
5ユーロ払うって靴のサイズを告げると、スケート靴を貸してくれた。
交換に自分の靴を渡すと預かっていてくれる。
20年ぶりのスケート靴は、えらく履きにくい。
固くて、ちょっと冷たい。
そしていざ氷の上に乗り出した。
まわりの人を見てる限り、とても簡単そうだ。
まるで散歩するように、ぺちゃくちゃ喋りながらすべっている人も多い。
私だって小学校のときは確かにすべれた。
品川スケートリンクに二回ほどいった。
まあ、さすがに久しぶりだから、大して上手ではないが前には進むでしょ。
自転車と同じで、体が覚えているに違いない。
という楽観的な予想は見事に外れた。
一歩氷の上にでるやいやな、足元がツルツルに滑る(当たり前だ)。
怖くて、怖くて全然前に進まない。
手も手すりから離せない。
どういうことなんだ!?


どうやって滑っているのかを改めて観察するために、まわりをみまわした。
明らかに私はこのスケート場で一番下手な人である。
一方の夫は、持ち前の運動神経の良さなのか、何なのかしらないが
スイスイとスムーズにすべりはじめた。
そして
「怖がらないで足を出せば大丈夫だよ~。おいで~」
といいながら群れの中に入っていく。
いっぽう全然相変わらずへっぴりごして、手すりにしがみついてびくついてる私。
それでも、ただジッとしているわけにいかん、
と何とかジリジリと前に進む。ちょっと進んでは休む。
たぶん最初の一周するのに8分くらいかかったかも。
他の人はたぶん1~2分といったところであろう。
夫はたまーにやってきて、「どう~、下手だなー、ハハハ!」と笑いながらまた消え去っていく。
悔しいのでとにかく、ずりずりと進んでいるうちに、
手すりから手を離せる時間がながくなっていった。
人がいないところなら、何となくは前に進める。匍匐前進。
体はフシギとほかほかと温かい。
大した筋力も使ってないのにフシギだ。
へっぴり腰は相変わらずだが、四周ほどの間に
何とかつかまらなくても進めるようになった。
それでも、優雅にすいすい、というのとはほど遠いのだが。
例えるならば、まわりの人はみな自転車選手で、私だけが松葉杖の骨折患者。
ずりずり、不器用に進む。滑っているようには到底見えない。
あー、恥ずかしいことこの上ない。
「いやだったらさー、もうやめてもいいよ~」
と夫は言うが、
「ここでやめたら一生スケートはしないであろう。せめて子どもができたらスケートくらい指導してやりたい」
と言うと、「まあじゃあ頑張って~」といってまた
一人風ように楽しそうに去っていった。
くそー、悔しい!

2009年1月12日月曜日

サンシュルピス教会のドラクロワ

どうして正月というのは見るテレビが全くないのだろう。元旦、適当にチャンネルをまわしていると「美の巨人たち」という番組がやっていた。小林薫がフランスを旅して歴代のアーティスト達が作った礼拝堂を巡るというものなのだが、これが思いの他、面白かった。ごちゃごちゃした番組ばっかりの中で、静謐な雰囲気が異彩を放っていてとってもいい。その回は、マティスが白いタイルに輪郭だけのマリアを描いた愛らしい南仏の礼拝堂と、コルビジェが作った設計した光あふれるロンシャン礼拝堂、そしてドラクロワの大壁画があるパリ最古の教会・サンシュルピスが特集されていた。



サンシュルピス教会にそんな有名な絵があったのかとちょっとびっくりした。そこは私の家から歩いて5分ほどの場所にあるのが、いつも修復中という印象があって足を踏み入れたことはなかった。高い塔が二本そびえる巨大な教会で、結構な迫力なのだがノートルダムなどに比べるとどうもマイナーなようで、観光客もめっきり少ない。

そんなサンシュルピスを一躍有名にしたのは、「ダビンチ・コード」だ。物語の始めのほうに、重要な秘密が隠されている教会として登場し、老シスターの殺戮の現場になったのがここだ。一時はアメリカ人がダビンチコード片手にうろういていたものだ。

さて、今日は日曜日。時間もあるので、さっそくこのドラクロワの大壁画を見に行くことにした。氷点下の凍てつく気温なので、五分以上歩くところには行きたくない、という気持もあった。ドラクロワといえば、その劇的な画面構成と色彩表現で知られている。彼の絵の影響力というのはフランスにおいてはすさまじいらしく、ゴッホもルノワールもピカソも、みんな「ドラクロワの影響を受けた」と言っているらしい。彼の絵で最も有名なのは「民衆を導く自由の女神」で、これはルーブル美術館にある。この絵の前はたいてい黒山の人だかりで落ち着いて見られたものではない。そういえば、最近この絵は日本のピンクリボンキャンペーンにも使われていたので、日本で目にした人も多いかもしれない。




私が教会に着いたのは夕方4時くらいだったのだが、ステンドグラスと蝋燭の光だけが頼りの教会の内部はかなり薄暗かった。人も疎らで、じっくり絵を見られそうな雰囲気が嬉しい。目指す壁画、「ヤコブと天使の戦い」は正面玄関を入ってすぐ右手にある。








ところが、あれれ、と思った。絵が影に沈んで全く見えない。そういえば番組でもドラクロワはここの場所の「光の変化」に苦しめられたと言っていたのを思い出した。時間によってはかなり強い光が当たるのだが、残りの時間はかなり薄暗い場所だそうだ。だから、かなり原色のような強くて単純な色彩を組み合わせることで、どんな光にも対応できるようにした、とか言っていた。それにしても冬の夕方には対応できなかったらしい。そりゃそうだ、外だって薄暗いんだもの。




せっかく来たのにちょっと残念だったが、歩いて五分なのでいくらでも機会はある。すみません、また来ますと呟いた。ドラクロワはこの絵を完成させるのに八年の歳月を要したらしい。だから次はぜひ午前中の明るい時間に来よう、と思いつつ教会を出た。外の広場では、凍った噴水にのっかって、子ども達が楽しんでいた。







2008年12月21日日曜日

冬の午後の散歩道





今日は思いがけず暖かい日。でも相変わらず太陽は全然出てない。
私は暖かいことがただ嬉しくて、サンジェルマンからサンミッシェルに向かって、川沿いの道を一人で歩いてみた。
こんな風に散歩するのは久しぶり。
途中のパッサージュでは
昼間でもカンテラの電気がつけっぱなし。
柔らかくほっこり光っている。
セーヌ川沿いを歩けば、使い古しの楽譜が風に揺られていた。
やっぱり冬なんだなあ。
街ではクリスマスマーケット。
お菓子やら、帽子やらセーターやらが
雑然と売られている。
眺めている人は多いけど、買っている人はあんまりいない。
思わず、何か買いたくなって、
夫のためにスウェードの手袋を物色。
散々悩んで結局オーソドックスな濃い茶色を買った。
10ユーロなり。
安いなあ。


2008年12月8日月曜日

Christmas is here

東京から戻ると、パリは真冬が到来していて、着いたとたんにいきなり風邪をひいてしまいました。
街に出ると、栗屋さんが栗を売ってたりして、寒いのにご苦労様です。




燦々と日が差して、紅葉が美しかった東京から来ると、冬のヨーロッパの厳しさをヒシヒシ感じます。
空は今にも泣き出しそうな曇り空に覆われて、太陽がどこにあるかさっぱりわかりません。

夕方四時半にはもう夕闇が迫り、夜がとても長い。

木々はすっかり裸になり、風の冷たさに耳が痛い。

この地で生まれたキリスト教がなぜ12月にクリスマスという一大イベントを作ったのは、わかります。

こんな暗くて冷たい色彩のない日々の中で、何かを楽しみにしなくてはやってられない。
クリスマスになれば、家族一緒にどーんとした丸焼きチキンも食べられるし、
ツリーには、キラキラの飾りもの。子どもたちはプレゼントまでもらえちゃう。
そんなワクワク、ドキドキがなけりゃ、やってられない、冬のヨーロッパです。







いつもビックリするのは、この寒風の中、外でコーヒーを飲んでいる人たち。
太陽を浴びられるわけでもないのに、なぜ外に?
頭にニット帽かぶって、マフラー巻きながらヒエヒエのビール飲んでいる人もいる。
わからん!
こんなとき、あー、私って日本人だなって、思います。
だって、家でこたつに入ってたほうがよっぽどいいもん。